【導入事例:株式会社ABC建築】
「現場に行かないと仕事が進まない」からの脱却。クラウド施工管理システムで、現場監督の残業時間を30%削減することに成功。
創業50年、地域密着で確かな技術力を誇る株式会社ABC建築。長年、紙や電話を中心としたアナログな管理体制が続いていましたが、若手社員の定着と業務効率化を目指し、基幹システムの全面刷新とタブレット導入に踏み切りました。
その背景と、導入によって現場がどう変わったのか、代表取締役社長と現場責任者の方にお話を伺いました。
■ 企業プロフィール
- 会社名: 株式会社ABC建築
- 事業内容: 注文住宅の設計・施工、商業施設の施工管理
- 従業員数: 45名
- 課題: 情報共有の遅れ、現場監督の移動負担、紙図面の管理コスト
1. 導入前の課題
「日報を書くためだけに、夜の事務所へ戻る日々でした」
ABC建築では、長年にわたり熟練の職人による「阿吽の呼吸」で現場が回っていましたが、事業拡大とともにコミュニケーションの限界が見え始めていました。
- 情報のタイムラグ: 図面の変更指示が電話やFAXで行われており、最新の図面が現場に行き渡らず、手戻りが発生していた。
- 移動時間のムダ: 現場監督は複数の現場を巡回した後、夕方に事務所へ戻って日報作成や写真整理を行うため、どうしても長時間労働になりがちだった。
- 属人化: 過去の施工データやノウハウが個人の手帳や頭の中にしかなく、若手への継承が進んでいなかった。
2. システム選定の決め手
「ベテラン職人でも直感的に使えるか」が最大の争点
刷新にあたり、複数のシステムを検討しましたが、最終的に選ばれたのは**「現場ファースト」のクラウド型施工管理システム**でした。
選定の決め手は、ITに不慣れなベテラン社員でも使える「操作のシンプルさ」です。また、図面管理、工程表、チャット機能、写真台帳作成がオールインワンで完結し、スマホやタブレットからどこでもアクセスできる点が評価されました。
3. 導入の効果
リアルタイムな情報共有が、現場の空気を変えた
システム導入と同時に、全現場スタッフにタブレットを配布。半年間の運用を経て、劇的な変化が起きています。
- 残業時間30%削減: 現場の空き時間に日報作成や写真整理が完了するため、事務所への「戻り移動」が不要に。直行直帰が可能になり、プライベートの時間が増えたと社員からも好評です。
- 手戻りの撲滅: クラウド上で常に最新の図面が共有されるため、「古い図面で施工してしまった」というミスがゼロになりました。
- コミュニケーションの活性化: チャット機能により、設計・監督・職人間の連携がスムーズに。言った言わないのトラブルが激減しました。
現場責任者の声
「最初は『タブレットなんて使えるか』と現場からの反発もありました。しかし、写真を撮ってすぐに共有できたり、重い図面を持ち歩かなくて済む便利さを実感すると、今では『もうこれ無しでは仕事にならない』と言われるほど浸透しています。」
4. 今後の展望
蓄積されたデータを活用し、さらなる品質向上へ
システムの刷新はゴールではなくスタートです。ABC建築では今後、システムに蓄積された施工データや原価データを分析し、見積もりの精度向上や、メンテナンス提案の自動化などを目指しています。
伝統的な技術と最新のデジタル技術を融合させ、ABC建築は次世代の建設業のモデルケースとなるべく挑戦を続けていきます。
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